福島第1原発における第2号機の燃料棒露出報道をきっかけに、私さにはにと念波氏とで原発事故について語りあったログを公開します。
福島の汚染の程度や期間がどのようなものになるのか、現時点ではわかりません。大切なことは、今後きちんと継続的な測定をおこない、どのくらい危険かを把握することです。
そのためにも、客観的な情報を落ち着いて吟味することが求められているかと思います。このログを通じて、放射性物質に関する基本的な知識、文系と理系とでの温度差、ニュースへの接し方などについてリアルな雰囲気を感じていただければと思います。
テレビ報道を見ながらのやりとりですので、不十分な点や至らない点がたくさんあるかと思います。コメント欄を解放しますのでご意見やツッコミなどお寄せください。
なお、この文章では体内被曝について全く考慮できていません。東大病院放射線治療チームをご参照ください。
また、健康被害の生じ方については、被ばくすると,人体に何が起きるのか?および放射線医学総合研究所の「5.報道で伝えられる数値の意味を教えて下さい。」をご参照ください。
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追記:
第三段目のグレイについての記述に誤りがありました。グレイは放射線が与えたエネルギーを示し、頻度ではありません。シーベルトはそこに生体へのダメージの与え方の違いを加味した指標です。訂正させていただきます。ご指摘ありがとうございます。(2011/03/18 04:20)
中性子がバックグラウンドレベルと言ってよいかについてご指摘をいただきました。現在検討中です(2011/03/18 22:20)
数mm厚のアルミ板で遮断できるのはβ線なのでは?(α線には十分すぎる)というご指摘および、いくつかのタイプミスをご指摘いただきました。タイプミスは本文中に反映いたしました。ありがとうございます。(2011/03/19 02:26)
役者で学者の shikou氏(広島出身)http://mobile.twitter.com/_shikou_ が復興や原爆の後遺症などについていろいろ教えてくれました。ありがとうございます! 念波氏とのTwitterでの会話をまとめました。http://bit.ly/gU5pSb (2011/03/20 19:50)
このログは2011/03/15未明の時点のものでありそれ以前のデータに基づいてお話ししていますのでその点ご了承ください。
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ね:念波 https://twitter.com/#!/nennpa
山本慎太郎(博士・理学・大阪大学)実験でちょっとだけ放射性物質を扱ったことがあるだけの理系。
さ:さにはに https://twitter.com/#!/sunnyfunny99
永田夏来(博士・人間科学・早稲田大学)原子力はもちろん科学全般に疎い文系。
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2011/03/15 04:13
■二号機の燃料棒露出の一報をどうみたか
さ:会見見てた…こわいぉ。
ね:なんだったの?
さ:水は入ってるんだけど、水位が上がらないから、燃料棒全部が何時間も露出してるんだって。
ね:あーさっきからずっとその話してる。TLで。二号機の水位は直接モニターできるのかと疑問だったが、まぁいい。
さ:棒溶けちゃうん?
ね:わからない。水が入っているなら、気化の時に棒から熱を奪っているはず。
さ:うん、私もそんな気はする>気化の時に熱奪う
ね:水位が出ない理由がわからないが、蒸発によるものだとすると、入れ続けて冷えてくればそれで良い。冷えるよりも熱くなる方が早ければ、いずれは溶けるかもしれない。
さ:うん。
ね:しかしまあ思うに、容器を減圧した段で、沸点が下がるはずだよね、温度が同じなら。減圧には成功したって言ってた?
さ:言ってた。
ね:排気による減圧。二号機内部の圧が下がったなら沸点も下がり、蒸発はそれまでよりも激しくなる。入れ続けるしかないが、容器損傷よりはよほどいい。
■何を「優先」と考えるか
さ:前から疑問だったんだけど、海水入れるのって作業には影響しないの?あと、容器に影響とかないの?
ね:ありえるかもしれん。塩で弁が固まってるのを人力でなんとかしてる、という、現場と称する2chの書き込みが今話題だ。容器の腐敗とかは長期的にはあり得るだろうなあ。内部に塩が結晶してこびりついたりとか、それが冷却に及ぼす影響とか、考え始めるときりがないが、まぁわからん。
さ:そか、そこはわからないからあえてスルーなのね。そういうメリハリみたいなのが、よくわからないんだよねえ。
ね:あえてスルーというか、他に冷やしようがないとしたら、あとは冷えたかどうかと危険かどうかをモニターしながら作業する以外ないからな。今日大規模な漏洩が起きるよりは、三ヶ月後に起きるほうがよほどましだね。ある程度状況をコントロールしたなかで再度危険になるならば、対策を準備する時間もある。
さ:なるほど。
さ:あとさぁ、茨城の放射線監視センターの数値が上がっているとか、米軍飛行機にセシウムがくっついてたっていうニューヨークタイムスの報道は、あれはどういうことなの?遠くでも放射線みつかったらダメなんじゃないの?
ね:いや、量によるよ。茨城はまだ数十マイクロシーベルトだっけ?
さ:ちと待ってね…。1000nGy/hを超える地点が複数。
ね:グレイかいな。米軍機はようわからん。どこ飛んでる時に拾ったのか、どの程度なのか。
さ:3658Gy/hが最大値で、日立市の久慈と大沼だって。
ね:nGy?Gy?nがつくと、9桁違うよ。
さ:nはない。
■ナノがあるのかないのかで大違いなの。
さ:ごめん、うそ。nつき。
ね:だよなぁ。
さ:nG/hって書いてあった。ナノかな?
ね:ナノ。つまり、10のマイナス9乗だ。
さ:うん。
ね:1〜4マイクログレイ/hということだ。セシウムやヨウ素のベータ線と仮定して1〜4マイクロシーベルト/h。年間の自然被爆が、2.4ミリシーベルト=2400マイクロシーベルト。そんなもんだ。
さ:そか。すくない。…少なくてもずっとだと、なんかイヤな感じ。
ね:全部がアルファ線や高速中性子だと20倍になるが、それでも、20〜80マイクロシーベルト/h
さ:すくない。
ね:アルファ線は服一枚で防げる。高速中性子は、かつての臨界事故のような状況でしか飛ばない。アルファ線は紙一枚でもいいかな。一応、基準としてはアルミ板数ミリで遮断だっけ。
さ:これ、少ないのは飛んでくる粒の量が少ないからなの?それとも、粒のパワーが弱いからなの?
ね:グレイで計れるのは、放射線の数(頻度)。各放射線のエネルギーをそこに掛けて、一種の破壊力を算出したものがシーベルト。
さ:うおっ。そこから知らんかった>シーベルトとグレイ
ね:というわけ。だから、今のおれの試算は、幅が1〜80マイクロシーベルト/hとなってしまっている。
さ:ベータ線と仮定したりしたから、強さが関係してきてそれで単位が変わったってことかのう。
ね:放射性物質は、他の物質に変わりながら放射線を出す訳だけど、その放射線の数と威力を今計算したわけ。
さ:うん、なんか、たぶん、わかった。
ね:つか、グレイははなから、単に数のことなんだよ。それは健康への影響を直接意味できないの。種類によって変わるからね。んで、健康への影響を把握しやすい指標としてシーベルトが考案されたの。というわけ。
さ:なるほどー。
■放射線の種類によって防ぎやすさが違う
ね:ただし、放射線の種類によって防ぎやすさが違うから、何かで防ぐ話をする時には、さらにそれをいれる。
さ:ふむ。
ね:基本的には、破壊力の大きいアルファ線はでかくて重い粒子なので、防ぐのは楽。他の物質にすぐぶつかる。ガンマ線は光子なので、ぶつかりにくく防ぎづらいが人体にもそんなにぶつからない感じ。ベータ線はその中間で、実際扱うと一番面倒。
さ:うん。
ね:あと、高速中性子は別格で、他のものに滅多にぶつからないから防ぎにくく、しかし一発あたり結構ダメージがでかいから、非常につらい。大量の水かパラフィンかで防ぐんだっけか。JCO臨界事故で作業員の体をボロボロにしたのがこれ。原爆体験談で、ふと体にあざみたいなのがいくつか現れたとおもったら急に体調悪化して死んだ、というのもたぶんこれかと思う。
さ:こえーーーーーーーーーっっ。あうあうあうあう、こわいよう。うー。(注:さにはにさんは長崎出身で原爆教育がトラウマ的に染込んでいるため過剰反応しています)
ね:もっとも、高速中性子は、反応している炉か、あとプルトニウム?くらいしか出さないから、飛散した放射性物質から出てくることはまずない。
さ:うむー。どれくらい遠くまで飛ぶものなの?炉から。
ね:まぁ基本的に、距離の二乗に反比例して減衰する。元が強ければ遠くまで影響する。つか、高速中性子っていうと、相当か。もっと遅い中性子もあるから、あんまその辺りの詳細は知らない。
さ:そか。こわいね。こわいよ。
ね:二乗に反比例だからな。離れりゃ平気かと。1000m地点では、1m地点の百万分の一になるわけで。
■中性子線も普段からたまに出る
さ:門の所でみつかった中性子線も、炉に近いからそれ位はありえるってことなん?
ね:だからあれ、発表されてる値は、普段たまに出る程度の値なんだってば。検出器の下限ギリギリ。
さ:そ、そうなん!?
ね:経時的データを見ると、最初っからポツポツそういうデータがある。
さ:ノイズって、それくらいの意味でのノイズなんだ。
ね:あの報道はまじイミフだよ。
さ:それ、そういってあげた方がよいよ。TLのみんなとか。
ね:まぁ、宇宙線由来のなんか揺らぎだと思うけども。
さ:切り込み隊長も「やばくね?」とかいってたよ>中性子線
ね:原発関係者が説明サボる気持ちがわかって来たよ…
さ:うむー
ね:そりゃおれだって最初はヤバくね?って思ったよ。読売の言う、14日午後9時は http://bit.ly/dl9Nrb によると0,001とだけ記載がある。単位がないけどwwだから、線量不明とか普通に誤報だと思う。
■長崎出身なのに、基本を知らない
ね:わかったかね?
さ:わかった…ってか、ほとんどの人がわかってないと思う。
ね:いやこりゃ、みんな、説明サボりたくなるわ。変な左翼の反原発勢力とかそのシンパとかにこの話するとか、想像するだにうんざりだ。
さ:とはいえ、本当にわからんかった。基本も忘れきっているし。
ね:長崎出身の人がこういうことを知らんというのも、逆に不可解だ…
さ:長崎の原爆教育は、情緒に訴えることのみで、仕組みとか一切やらんもの。
ね:何があったかを伝える気も聞く気もないんだね、彼らは。
さ:被害と悲惨さは叩き込まれたよー。
ね:そんで被爆者を差別すんなとか言うわけだ。隔離が不要な根拠も知らずに。どんなダメージを食らったかも知らず、土地の汚染を評価もできない訳でしょ。
さ:もちろんそうだよ>評価できない…ってか、そういえば、なんで隔離するんだろ?内部被曝?
ね:隔離の必要は全くない!弱って他の病気が出てそれで隔離とかならともかく!
さ:ええええええええー。
ね:なんとなくみんなが想像した「ピカの毒」が怖くて怖くて、近くに寄りたくなかっただけだよ。最低だよ。なんとなくなんだよ。
さ:中心地に遅れて入った人も被爆したのはなんでー?土壌は汚染されるけど、人体は汚染されないの?
ね:まだ数日後には放射性物質が残ってたからだよ。その後あっという間に消えてったべ、土地からも。一年後に長崎入りして原爆症とか、ある?
さ:ないない。…人も同じだったの?
ね:内部被曝で体にとり込まれてない分は、人体なら、風呂に入ったら終わり。体にとり込まれてしまうとなかなか抜けないかもしれないが、ヨウ素なら半減期8日だっけ?一ヶ月経ったら16分の1。
さ:そんなもんなのか…
ね:それがセシウムに変わったとしたら半減期は30年とかになるかもだが、原始の数が同じなら、半減期に従って単位時間あたりの線量は減る。
さ:うむー。だいぶ、ゆがんでるのだなぁ。イメージと違いすぎる。
■原爆被害と差別と科学
ね:矛盾してるもの。「長崎は安全で被曝者は隔離の必要はないのです!その根拠は…」と言い出すと「核は安全ではありません!!」と来る訳だろ。
さ:そうそう
ね:差別を糾弾する時には残留の影響はないと主張せねばならず、核の恐怖を語る時には、残留の影響が以下に深刻で恐ろしいかを語らねばならない。程度や時間の問題を、センセーショナルに訴えるためにあえて見ないふりしてたんだろう。んだから、長崎人には後ろめたさがあるとみたよ。自分たちの主張を自分たちで信じられない。
さ:なるほどなー
ね:被爆者に触れる時、核の恐怖サイドの言説が頭をよぎったりするなら、自分が差別者ではないかと苦しむ羽目になる。核の恐怖を語る時、被爆者のことを思い出してもまた同じことになりそうだ。
さ:うむー。知識ないってこわいのう。
ね:最低だな。誰だそんな非科学を持ち込んだやつは。
さ:わからん。誰なんだろね。
ね:まあ今の反原発連中にそれがあるのは間違いなさそうだ。この前の差別サイトとかな。反核と差別。これ、本にするのが良いかも。
さ:いや、それはたぶんやってる人さすがにいるでしょ…まだ出せないだけで。
ね:やるなら早い方がよさそうだ。福島はこの一件で間違いなく汚染され、第三の被曝地になるのが間違いない。なにせ汚染の程度が問題にならないのだから。
さ:だよねえ。
ね:やっている人いるのかねえ。やりそうな人が想像つかん。出せない理由も。
さ:やってる人ねえ。医者とか? …そりゃ出せないよ。原爆手帳で生活している人、たくさんいるもの。
ね:それはそれでええがな!現に、障害は残るんだよ。汚染はすぐに消えてもそれによる「怪我」はずっと尾を引く。それだけじゃん!
さ:そう思わないのが、当事者なんだよ…
ね:じゃあ福島も同じ怨念の土地になるのか。
さ:他の、爆弾とかと同じだと困るんだよ。特別扱いされてるんだから。
■核兵器はどうして怖いのか
ね:特別扱いするのが当然だし、核兵器はただの爆弾ではないよ。
さ:うん。
ね:「恐ろしいから違う」っていう位置づけ方が、そもそもおかしいよ。東京大空襲は「ただの焼夷弾」だけで10万人焼き殺したんだぜ。ジェノサイドだって、機関銃があれば十分できるんだ。ルワンダでは、ナタで惨殺して何十万も殺した。
さ:そうだね、たしかに。
ね:核兵器が本当に嫌なのはなぜだろう?というのから考え直してもいいんじゃないの。
さ:核兵器が怖いのは、正体不明で訳がわからないからだよ。目に見えないし。それで、あー…イヤなことに気がついてしまった。非科学的な反核運動が核兵器の恐ろしさを担い続けているのかもね。結果的に。
ね:まぁ確かに、北朝鮮の恫喝にとっては、恐怖を煽る反核は扱いやすかろうなw
さ:んだねw
ね:これはおれの感覚なんだけど、前ぶれなく突然やってきて、わずかな労力で回避不可能の絶対的な破壊をもたらし、防ぐ方法はなく、地上のどこにいても逃れられないから、怖い。
さ:それもあるね。
ね:核弾頭は迎撃できないしね。おれの抱く恐怖の全てがほぼそれだなあ。
さ:迎撃できない<そういうことはみんな考えてないだろうけどw でも、そうだよね。
ね:迎撃できるというフィクションも最近は盛んだしね。ミサイル防衛な。
さ:ふむ。
■この国で一番こじれた科学コミュニケーション
ね:核は怖い。
さ:怖いよ。
ね:迎撃率90%のミサイル防衛を配備し得も、金将軍が核ミサイルを10発撃てば同じこと。一発でも落ちれば、結果は同じなんだもん。
さ:それは被爆者の人たちが言ってたこととはずいぶん違うけどw でも、そうだよね。
ね:東京と大阪に同時に五発ずつとかでもいい。迎撃率が99%になったら、100発撃てばいい。あるいは10発撃ち込むぞと恫喝したとして、管首相が「我が国のミサイル防衛は迎撃率99%です!首都が焼け野原になる確率はたったの10%ですから恫喝には屈しません!」とか言い出したら、誰も支持せんよ。10%の確率で死ぬかもしれん人が何千万人もいる訳だから。ちなみにマーケットも支持しないだろねw国際がデフォルト食らったら本気で亡国だw
さ:そうだねw なるほどのう…おみごとであった…。
ね:はー。キツいなー。この国で一番こじれた科学コミュニケーションに地震で巻き込まれた訳だ。
さ:あ、そういうことだーーー!!なるほど、すごい納得>この国で一番こじれた科学コミュニケーション
ね:まぁ三日のうちに広島と長崎で暴走的核分裂を二度起こされても国は滅びませんでしたし。その瞬間そこにいた人だけが割を食わされた訳で。割食わされた人には全力で手当してあげるべきだけど、別におれらはたぶん平気。…超めんどくさいわー。
■広島長崎が復興したという事実は都合が悪いのか
さ:広島長崎が実は今では平気にしているっていう事実は、部分的核戦争を正当化するからなるべくおとなしくしておいた方がよいってのは、聞いたことあるなぁ。
ね:なぜ正当化するのか、理解できない。なんだその呪いは。
さ:えーと、これは、えーと。あぁ、冷戦の頃に聞いた話だ。
ね:そりゃ、原爆犠牲者諸氏も成仏できんわ。
さ:ちょっとなら平気、とか思われると抑止力にならんくなるから…ってことなんじゃないのかなと思ったけど。
ね:なんで?その「ちょっと」で何万人だかが死ぬのに?
さ:長崎、原爆でぶっ壊したのに全然平気じゃんと思われるとまた使われるって考えてる感じだったよ。
ね:あー。抑止力の意味がおれと違ってるのか。何万人も殺していいわけないし。変だよ。
さ:使ったら国が滅ぶから使わないようにしよう=抑止力という感じであった。
ね:うへええええー。それ相互確証破壊の亜流? 日本相手に核ぶち込んだら、反撃がないか、アメリカの核に焼き尽くされるかふたつにひとつなだけじゃん。
さ:ってか、結構みんなそう考えていると思うよ?>使ったら国が互いにホロン部
ね:そりゃそうだよ。それが相互確証破壊理論だよ。お互い、核使ったら全力でこっちもぶち込むからなって言って、じゃあ使わないことにしよう、と協定を結んだ。そのために、相手の国を十分に焼き尽くせるだけの核を保有する必要があった。
さ:うん。んだから、ちょこっとでも使われたらダメで、長崎みたいに使われたけど後でちゃんと復興したという事実は、その妨げになる。
ね:わからん!
さ:…って、どこかで聞いて、なんか説得されたんだけど。そういやなんでなんだろ?
ね:ある国がある都市に核を落とす。その結果、反撃が来る。その反撃は全力だよ!とお互い「信じてる」から使わない、それだけ。
さ:なんなんだろ…つまり、長崎の人たちは自分たちが受けた被害を「実はたいしたことがない」って、思ってる(思わされている)のかも。
ね:いや違う。都合のいいときだけ大惨事にされ、都合のいいときだけたいしたことないことにされてる。
さ:あー。やだなぁ、これ…虐待された人の心理だよなぁ。
ね:うへえ
さ:こわーー
ね:抑圧した奴らがいるな。
さ:いるね。
ね:重いなー死ぬほど重いなー。
2011/03/15 7:50